《It is the farthest = It is the nearest 》

 

 

Installation

 

素材：写真、映像、サウンド、複数のオブジェ

サイズ可変

2016,1

 

Material : Photographs, movie, sound, some objects

Size variable

2016,1

 

 

本作は、年間を通して制作された複数のインスタレーションを同一空間で再構成している。そうする事で、個々として独立したテーマを持ちながらも緩やかに結びつき、制作の根本にある一つの大きな流れを見せている。それと同時に、想定外の意味も生まれる状況をつくった。

 

遠い現地に住むルーマニア人の父と、本国に暮らす日本人の母を持って日本で生きてきた中での、完全にどちらかになれることはなく、両側から緩やかにひっぱられ浮遊し続ける感覚をきっかけに世界を見つめる。

 

相反する事が同時的に起るときに生じる、歪みやズレ、矛盾は、様々な単位で生活にも世界にも溢れている。そういったものを強調したり、遊んだりすることで、見逃さないようにする。ひとつの中にふたつある事、時間と距離を越えて出会う事、両面性をもったものたちを追いかける。